かっぱの書棚

ライトノベルの感想などを書きます

君の話/三秋縋

 

君の話

君の話

 

 お気に入り度:★★★★★

 

<感想>

三秋縋の最高傑作と言っていい!!

 二十歳の夏、僕は一度も出会ったことのない女の子と再会した。架空の青春時代、架空の夏、架空の幼馴染。夏凪灯花は記憶改変技術によって僕の脳に植えつけられた“義憶”の中だけの存在であり、実在しない人物のはずだった。「君は、色んなことを忘れてるんだよ」と彼女は寂しげに笑う。「でもね、それは多分、忘れる必要があったからなの」これは恋の話だ。その恋は、出会う前から続いていて、始まる前に終わっていた。

 三秋縋の綴る物語がたまらなく好きだ。