かっぱの書棚

ライトノベルの感想などを書きます

魔王は服の着方がわからない/長岡マキ子

 

魔王は服の着方がわからない (ファンタジア文庫)

魔王は服の着方がわからない (ファンタジア文庫)

 

 評価:☆★★★★

 

 

 

<感想>

ファッション×ラノベは新しい!!

 

魔王ダイバルドは日本のカルチャー文化が大好きだ。今日も今日とて萌えゲーをプレイしては自堕落な日々を送っていたダイバルドは乳母であるマリルダの妃を見つけなさいというお小言にとある閃きを思いつく。日本に行けばこの素晴らしい世界を直で味わえる。

 

ファッションは挨拶だ。

これはかつての僕の友人の言葉です。人は性格を矯正することは難しい。願っても顔は整わないし、身長も伸びないし、運動神経だって良くならない。だけどファッションなら誰にだってできる。友人はその文言を口を酸っぱくしながら唱えていました。

 

本作で描かれていたのはまさしくそこ。着飾ってまで良い顔をしたくないという意見もわかるのですがオシャレをするだけで人からの見る目が変わって生きるのが随分と楽しくなる。そのたったひとつを物語に落とし込んでポップにライトにお話は進みます。