かっぱの書棚

ライトノベルの感想などを書きます

豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい/合田拍子

 

 評価:☆★★★★

 

 

 

<感想>

たった一人の少女のために身体を張れる男がカッコ良くないわけがない!!

 

メチャクチャ良かったです。転生の設定から始まり動き出す物語展開まで僕の好きが詰まってて終盤はすごく熱くなった。

 

 

 

本当は能力があるのに不当な扱いを受けていた少年がたった一人の少女のために努力に努力を重ねてヒーローにのし上がる。こういうお話が僕は大好きでたまりません。読み終わったときにガッツポーズしてました。

 

スロウはアニメの脇役に位置するキャラクターです。物語の裏では孤独に活躍しているのに報われない不遇な少年です。だから報われたっていいじゃないかと転生してからスロウが頑張っていく姿には胸を打つものがあります。

 

 

 

ただ惜しいところがあった。キャラクター面でキャラづけは成功していると思います。個性的な要素にその人物の過去であったり今後が気になります。ただメインヒロインであるところのシャーロットとの日常が物足りない。可愛いことはわかった。スロウがどれほどシャーロットのことを大切に思っているかもわかった。だが、その二人の日々が足りなければその感動は半分も伝わらない。後半の展開が良かっただけにそこはもう一押し欲しかったところだなあと思いました。

 

続刊はすでに四月に発売予定とのことで期待が高まります。誰も知らない物語の幕は開いた。スロウとシャーロットの運命や如何に!