かっぱの書棚

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妹さえいればいい。 4/平坂読

 

妹さえいればいい。 4 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 4 (ガガガ文庫)

 

 評価:☆★★★★

 

 

 

<感想>

ここにきて新キャラ登場!!

 

いやいや平坂先生また新キャラ出しちゃうんですかって思ったらこれまたキャラクターが濃厚なのですがどういうことでしょうか!

いつも個性豊かなキャラクターがわいわいやるお話に定評のある先生ではありますが、今回も今まで以上に癖のあるキャラをぶっこんできて序盤からゲラゲラ笑ってしまいました。

 

物語は、自身の担当作である『妹のすべて』のアニメ化が決まった主人公・羽島伊月は浮かれていた。今回のアニメ化が他作品の代役でしかないことが明かされても伊月はアニメ化を進めたいと断言した。それもすべてはステップアップのため。そうしてアニメ化企画もメディアミックス展開も順調に進むはずだった。ところが、満場一致で決定したコミカライズ担当のマンガ家・三国山蚕の秘密が明かされるとき、那由多や京、ぷりけつまでを巻き込み事態はてんやわんやとなる。果たして無事に伊月はメディアミックスを乗り越えられるのか──

 

あ^~カニ公かわいいんじゃ~!

頭の悪い感想の入り方となってしまいましたが京スキーな僕も言わざるを得ないので言ってしまいました。可児那由多はかわいい!!

 

あと新キャラの蚕ちゃんが伊月と那由多の間に割って入ってラブコメ前線が大荒れな展開かと思ってましたが、そういうお話ではなかったようで、とはいえ、どでかい爆弾を落としてくれて今巻もアホくさい(褒め言葉)物語に仕上がっていて僕は大満足でした。

 

伊月と那由多といえば二人の関係性もちょこっと変化してきましたよね。好きでないとか結婚しないとか那由多を突き放しつづけている伊月ではありますが、春斗に好きであることを認めてからどことなく那由多に対して素直になるというか攻めの姿勢を見せるというか。そうやって攻められると途端に恥ずかしくなっちゃうカニ公はなんてかわいい生き物なんでしょうか! おまえらさあ! もう付き合っちゃえよ! とか思っちゃうのは無粋な話なのでしょうね。

 

あとですね! 本編の最後の挿し絵の京がかわいすぎる問題に僕は言及しないといけないと思いました。いつも何かとオチに使われてしまう京ではありますが、あの恥ずかしそうにしながら、うまくまとまって嬉しい気持ちもあって、けれど居心地は悪くてというあの微妙なニュアンスを見事に表情に落とし込んだカントクさんの仕事はグッジョブだったと言えるでしょう! ぼくはあの京でご飯3杯までいけます!

 

さて、続刊からは本格的にアニメ企画の話が進んでいくんでしょうかね。所詮は代役として勝ち取ったアニメ化。春斗の聖霊騎士のように駄作となってしまう可能性だって大いにある。そこに果敢に立ち向かっていく真面目なお仕事モノ展開とか期待したいところです。